2014年06月12日

絵本を使った子どもとのコミュニケーション

「子どもの気持ち・心の内にある思いを親はどのように把握して行ったらよいのか?」というご質問を頂きました。
とても大切なテーマなので、今日は具体的なお子さんとのコミュニケーションの取り方について、一つのアイディアですが紹介させて頂きます。

幼稚園生とか小学校低学年くらいだと子どもは親に何でも話してくれているように思いますが、しかし案外言葉として出て来ない感情を子どもが抱え込んでいることがあるものです。
それは親に隠しているというよりも、上手く言葉に出来ないことが多いように思います。子どもは大人と違って、自分の心を客観視することが出来ません。ですから、心にある感情を言葉にして伝えるのは非常に難しいことなのです。
「何か心配なことは無い?」「困っていることは?」と言葉をかけることは良いことですが、そのようにして関心を持っていても結局把握することが出来ていない問題があった、ということは子育てにおいて良く起こることです。

子どもさんのカウンセリングの際に「エモーションカード」という道具を使うことがあります。
色々な感情、表情が描かれたカードがあって、それをゲーム感覚で使いながら子どもさんの素直な感情を引き出し、聴きとっていきます。
こういうことは、必ずしもそのような特別な道具が無くてもお家にある絵本で代用できます。

先程寝る前の娘と絵本を読んだので、その本を題材にして一緒に考えてみましょう。
「うみべのいえの犬 ホーマー」という本です。
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ゴールデンレトリバーでしょうか、ホーマーという可愛いワンちゃんが主人公。ホーマーのお気に入りの場所は海が見渡せる玄関前のポーチ。今日もホーマーがそこに寝そべっていると、仲間の犬たちが「遊びに行こう」と誘いにきますが「ぼくはいいよ」と答えます。
それから飼い主家族が海水浴や砂浜遊び、お花畑、買い物などに次々誘いにきますが、ホーマーは「ぼくはここにいるよ」と答えます。
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そして皆が外で楽しそうにしている様子をホーマーはじっとポーチから眺めているのです。
最後にホーマーは「だいじょうぶ ほしいものはみんなあるもの。ぼくにはみんながいるもの」と自分の満ち足りた心を現して絵本が終わります。
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私も先程はじめて読んだ本でしたが、単純ながらとても良いストーリーです。
本を読み終わったあと、お子さんにこんな質問が出来ますね。「ホーマーは色んな遊びに誘われたけど、○○ちゃんなら何が良かった?」、すると子どもさんは「海水浴!」などと答えるでしょう。
それでしばらく海水浴について会話を楽しむことができますね。そして次に「ホーマーはみんなが外で楽しく遊んでいる時に、一人でジッと見ていたんだね。なんでかな?どんな気持ちだったのかな?」という質問も出来ます。

例えば学校の休み時間、子どもさんがどのように過ごしているのか親としては気になる所です。お友達がいるのかどうか、寂しい思いをしていないのか、など。
でも親が心配になって「休み時間は一緒に遊ぶお友達いるの?」と直接聴いてしまうと、子どもに親の不安や緊張が伝わってかえってプレッシャーをかけてしまうかもしれません。子どもは緊張すると中々心にある本音を言葉に出来なくなってしまいます。
でも絵本の主人公を通してのやり取りだと、自然な会話の中でお子さんの気持ちを聴くことが出来ると思います。「絵本の主人公の気持ち」というワンクッションが、自分の心を客観視する助けになるのです。

また、上手く友達が作れなかったり、一人で居ることが多いお子さんに「ママもね、ホーマーみたいに一人で居るの悪くは無いと思うな〜。皆が楽しそうにしているのを一人でぼんやりホーマーみたいに眺めているの、ママは結構好きかな」などと話してあげると、絵本を通してお子さんの状況を肯定してあげることになるでしょう。
友達がいなくて一人でボッ〜とする時があっても、それはそれで悪くない過ごし方なんだと、子どもは安心することができます。そして不思議なことに、安心するとそういうタイミングで子どもからスッと本音が言葉になって現れてくるのです。

冒頭にも書きましたように、子どもにとって感情を言葉にするというのは思いのほか難しいことです。ですから、言葉によるコミュニケーションだけでは限界があります。感情、気持ちを共有することが子どもとのコミュニケーションにおいては非常に重要なことなのです。
それは本に限らず、遊びや歌や散歩など様々な事柄の中で出来ることです。が、私は絵本というのは子育てにおいて非常に有効な道具だと思っています。
ぜひ絵本を通して、お子さんの感情に触れ、お子さんの心を支援する、そんな子育てに挑戦してみて下さい!

川奈聖書教会はあなたの子育てを応援しています(^^)/
http://www.geocities.jp/kawanachurch/

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2014年05月30日

日常と非日常 子育てで大切なのはどちら?

決めることが苦手な方っておられるでしょうね。
例えばレストランに行ってメニューを決めるのにとても時間がかかったり、休日にどこに出かけるか決めるのに時間がかかったり、ちょっとした場面で中々決められなくて困っている方。(基本的にはゆっくり考えたら良いと思いますけど(^^♪)
そう言う方に、決めるのが早くなる魔法の言葉があります!

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6月14日14時から、世界的クラリネット奏者柳瀬洋さん、ピアニスト柳瀬佐和子さんをお招きしてのチャペルコンサートを開催します。入場無料です!ぜひ足をお運びください。

あなた自身が決断を苦手としているならば、決断を迫られる場面で「今日は、どうしようかな」とつぶやいてみて下さい。もし周囲の方が決めかねているのならば「今日は、何にする?」とさりげなくささやいてあげて下さい。「今日は」をさりげなく強調して繰り返していると、案外効果があるものです。

なぜ「今日はどうしようか」が決断の苦手な方への魔法の言葉になるのか。
決断が苦手な方というのは、一つの出来ごとに過度に思い入れてしまう傾向があります。
例えば人生で何度も行けないような高級レストランに行ったとして、誰でもそうやすやすとメニューを決められないでしょう。もう二度と来られないかもしれない特別な機会、失敗したくないと思うと決めることは簡単ではありません。
ちょっとした日常生活の中で考え込んでしまう方というのは、一つ一つの出来事を“二度といけないレストラン”のように過剰に受け止めて「今日しか」と考えてしまう傾向があります。
ですから「今日は」と声をかけることで「次がある」ことを無意識に確認することでプレッシャーを和らげることが出来るのです。

子育ての中で子どもに与えるべき重要な感覚とは、今日も昨日と同じように楽しい一日がある。明日も今日と同じように楽しい日が待っている。そういう日常の中にある安心感、充足感を持続させることです。
逆にどんなに楽しい特別な日があったとしても、明日がどんな日か分からない。明日は最悪の日かもしれない、そういう不安定さの中では子どもの心は健全に成長することが難しくなってしまいます。

一つぜひ覚えて頂きたい子育ての法則は「日常>非日常」です。親の立場からは、どうしても、普段十分に関わってあげられないなどの負い目を特別な日の特別な時間でカバーしたいと考えます。たまのお出かけを子どもは表面的には喜ぶでしょう。
しかし、子どもさんの健全な心の成長を考えた時には何気ない、でも温かい毎日の生活が持続することの方が、普段寂しさや緊張感を持っていてポツポツとSpecial Dayがあるよりも遥かに良いのです。

日常に寂しさや痛みがありSpecial Dayでカバーするパターンが定着してしまうと、特別な日や出来事に対する執着が強くなってしまい、普段の生活の欠けを特別な出来事で満たそうとして、過度に何かに思い入れてしまいやすくなります。
そういうご褒美を求める生き方が始まってしまうと、今目の前にある喜びや幸せが感じられなくなって益々心が枯渇してSpecial Dayに依存する悪循環に陥ってしまいます。

子育ての中で特別な体験、過度の喜びと言うのは親が思う程の意味を持ちません。それよりも、何気ない日常の中で与えるべき物を与えていくこと。
これは現代社会の忙しい生活の中では本当に難しいことで、私自身も決して模範的と言えないのですが、しかし目をそむけてはいけない課題です。
つまり「今日しか」ではなく「今日は」という発想が出来る心を育てていくことが大切なのです。
それは子育てだけではなく、私たち大人の毎日の生活にも言えることなのだと思います。特別なご褒美が無いと頑張れない生活に陥らないように。毎日の生活の中で、必要な物をちゃんと自分自身に与えてあげられる、そういう生活のリズムを作っていきたいですね。

あなたの掛け替えのない人生を応援している、川奈聖書教会 牧師の山口でした。
http://www.geocities.jp/kawanachurch/


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2014年05月02日

子どもの感情に寄り添う子育て

心の安定というのは大切なことです。感情の起伏が一定の範囲を超えてしまうと日々の生活・人間関係に支障が出てしまいます。
どのようにお子さんの情緒を安定させていくか、子育ての重要な課題です。

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子どもさんの情緒の問題に関わる時に、大きく分けて二つのタイプの子どもさんがいらっしゃるように思います。
一つ目は、感情が常にある一定の方向に向きやすいお子さんです。イライラ、悲しくなる、不安になる等々、何か一つの決まった感情に繰り返し陥ってしまうお子さん。
もう一つは様々な感情が入り乱れて落差の大きいお子さんです。今日はとても機嫌が良い、今日はものすごく落ち込んでいる、今日はハイテンションで活動的、とその時々で感情の向かう方向性が大きく変わってしまうお子さんです。
それぞれのタイプで若干課題が異なってくるように思いますが、どちらの課題に対しても今日の話しは基本的に有効だと思います。

子どもさんに限った話ではありませんが、情緒を安定させていくためには共感されるという体験が非常に重要なります。
当教会で2カ月に一度くらい読み聞かせ会を行っています。(次回5月10日 13時半〜15時)
楽しい本ばかりでなく切ない本、悲しい本など色々な本を子どもたちに読み聞かせています。そうやって、子どもたちを中心に集まった2〜30人の方々が一緒に一つの話しから喜び、悲しみ、切ない感情を共有するのです。
例えば愛する人の死について、子どもさんにとってそれは悲しみに留まらず恐れや恐怖にさえなります。しかし、絵本の中で主人公が体験する近親者の死の悲しみを皆で共有する時に、子どもはそのような悲しみ・痛みの感情を受容していく力を得ていきます。
このように感情を共に味わってくれる人の存在によって、様々な感情を受け止めていく心の力をつけていくのです。

心理学では「情動調律」と言いますが、子育てにおいて子どもさんの心に共感する時間はとても大切です。
調律と言えば直ぐピアノの調律を思い出します。基準となる正しい音に合わせてピアノの弦を一本一本調整して行くのが調律です。同じように、お子さんの持つ様々な感情に親の感情を揃えることを「情動調律」と呼ぶのです。
子どもたちなりに色々なことを日々経験する訳ですが、そういう中で生じた子どもの感情に親が自分の感情を揃えること。共感すること。
そのようにして自分の情緒に共感されることによって、子どもは自分の中に生じる様々な感情を受け止め、コントロールする力を身につけていきます。情緒が安定していくのです。

情動調律と言われると何か難しいことのように思いますが、ちょっとしたことの積み重ねです。
例えば上に載せた写真。恥ずかしながら、私が6歳の娘と一緒に作ったそぼろ卵かけご飯です!?先日、夜の予定が大雨でキャンセルになったので、その時間で娘と何かしようと思って作りました。
ご覧の通り私工作などは苦手なので折り紙ちぎる程度しか…。でも、こんなことでも娘はとっても喜んでくれました(^^)/
何かを一緒に楽しむことの中で、自然と情動調律の機会を得ることが出来ます。
上記のように、本を読み聞かせるということもとっても貴重な時間です。

ただ一緒に居る時間が多ければ良いという訳ではありません。何かを一緒にする時間があっても、逆にお子さんの心を親御さんに合わせて調律してしまうようなことでは逆効果です。
まずは、子どもさんと一緒に楽しめるちょっとした時間の中で、お子さんの心に寄り添ってみる、そんなことからはじめてみませんか。

当教会には様々な子どもさん向けのプログラムがあります。
教会学校、教会塾、ピアノ教室、読み聞かせ会、どれも情動調律の機会としてお子様方一人一人の思いに寄り添い支援させて頂いております!
教会学校 毎週日曜日9時15分から10時半:毎週10〜15名くらいの子どもたちが集まってきています。
また教育相談、子育て相談、随時お受けしています。気軽にご相談ください。
Tel 44-1728 Email kawanachurch@ybb.ne.jp


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