2014年11月07日

反抗期のお子さんを愛するあなたへ

子どもたちの遊びの定番と言えば“かくれんぼ”。我が家の子どもたちも、教会の子どもたちもかくれんぼが大好きです。
そして、赤ちゃんが最初に覚える代表的な遊びは“いないないばぁ”ですね。この二つの遊びは「隠れる」ことと「見つける」こと、という共通点があります。
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代表&指揮を務めるストリングアンサンブル伊豆のコンサート、大盛況でした。応援感謝<(_ _)>

かくれんぼはオニに見つからないことを目指す遊びですが、しかし子どもたちが本当に求めていることは見つけてもらうことではないでしょうか。ぜったい見つからないような場所に隠れている自分を探してくれる、見つけ出してくれる存在がいることを遊びを通して体験し喜んでいるのです。
逆に見つけてもらえなかったかくれんぼというのはとても悲しいものです...。

時に子どもはあえて親を悲しませることをします。親を困らせ、親を非難し、親への怒りを露わにします。
子どもはそうやって親を苦しめることによって、親が自分に無関心になり、自分を見捨ててくれることを望んでいるのでしょうか。もしそれで親が子に無関心になってしまうのであれば、それは探してもらえないかくれんぼと同じではないでしょうか。

時に子どもが親の前から姿を消してしまうようなことさえ起こります。けれども、だからと言って居なくなった子を「もう知らぬ。親子の縁もこれで切れた」と見捨ててしまうなら、それもやっぱり探してもらえないかくれんぼと同じことなのです。
どこにいるのか分からない、何の連絡も無いお子さんのことを思う親の気持ちはどんなに辛いものでしょうか。でも、そうやって一方的に出て行って、どこにいるのか分からない子どものことを思い続け探し続けてくれる親の愛を力にして、子どもは生きているのです。

激しい反抗期の子どもさんの言動・行動に戸惑い苦しむことがあるでしょう。
その時にぜひ“かくれんぼ”を思い出して下さい。子どもさんは難しい場所に隠れて見つからないことを望んでいるのではありません。
愛せるはずが無いと思えるような自分を現わし、そんな自分をなおひたすらに愛しいと思ってくれる親の愛を力にしながら、子どもさんは思春期の嵐の中を必死に生きているのです。
だから、見つけることよりも、探し続けることが親の仕事なのだと私は思います。

川奈聖書教会はあなたの子育てを応援しています!
44-1728
Email kawanachurch@ybb.ne.jp


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2014年09月03日

子どもは大人に悩んで欲しいんです

子どもさんのことで相談頂き関わらせて頂く中で、結果的として良い方向に進んだのだけれども、しかしなぜ問題が改善したのか理由は良く分からない、ということが案外あります。
一つの理由は、問題が解決していった要因が幾つかの事柄が複合的に繋がり合った結果だったからということです。様々なことが上手く連動した結果、問題が解決していくということは多いように思います。

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9月6日(土)午後一時半から読み聞かせ会開催します。今回は読み聞かせ+浦島さんのミニライブ!!ぜひ遊びにいらして下さい。

もう一つしばしば感じる大切なことは、親御さんや援助者が何かをしたからというのではなくて「どうしたらよいだろうか...」とその子のことで散々頭を悩ませ、時間を使い、あれやこれやと行動し、そうやって自分に関心を向けてくれている人たちの存在を感じながら、それを力にして前に進み出すということがあるように思うのです。

子どもたちとの関わりは難しいです。私自身、思い悩むことが本当に多いです。そしてまた、子どもを援助していく時に考え込んだり悩んだりという行為は不可欠だとも思っています。
子どもさんというのは、実は誰よりも自分に必要なものが何であるかを知っています(もちろん無意識にでありますが)。
子どもが大人の頭を悩ませる時というのは、往々にしてその問題を通して周囲の人たちが自分に目を向け、関心を持ち、時間を使い、そうやって自分に注目してくれることを必要としている時なのです。
私たち大人は子どもたちの成長を応援することは出来ますが、子どもたちが直面する課題を替わってあげることは出来ません。
どこかの段階で、子どもさんが自分自身と向き合い、目の前の課題に挑戦していくしかありません。
そうやって前向きな一歩を踏み出していくためのエネルギーが不足している時に、子どもは何がしかの問題行動などによって大人の関心を無意識に自分に向けようとするのです。

ですから、子どもとの関わりにおいて必要なことは真剣にその子のことを考え、本気で悩み苦しみ、時間を使うことです。何をどうするかテクニックの問題ではなくて、「どうしたら良いのだろうか...」と自分のために真剣に悩んでくれることをこそ、子どもたちは求めています。
専門家がああだこうだもっともらしい話しをしてもあまり役には立ちませんし、そうやって自分を単純化され安易に答えを出されることは悩みの中にある子どもたちにとって一番不本意なことではないでしょうか。

自分のために悩んでくれる人がいる、心を痛めて心配してくれる人がいる、時間を使ってくれる人がいる、そうやって自分のために犠牲を払ってくれる人たちの存在の中で自らの価値を確認し、愛されていることを感じながら、子どもたちは自分の足で一歩を踏み出していく力を得ていきます。
そして、真剣に子どもさんのために悩めた時ほど、不思議と「悩んでいた私たちは一体なんだったの??」と思えるほど、ある日突然何事も無かったかのように子どもさんが前に進み出すようなことが起こります。

正解を出すよりも、悩んであげること・考え込んであげること・右往左往してあげることの方が大切な時があります。
川奈聖書教会では無料で教育相談、子育て相談をお受けしています。
教師歴34年の浦島さんと牧師の山口が、あなたと一緒に「ああでもない、こうでもない」とお子さんのことに頭を悩ませます!気軽に連絡して下さいね。
kawanachurch@ybb.ne.jp 44-1728

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2014年06月12日

絵本を使った子どもとのコミュニケーション

「子どもの気持ち・心の内にある思いを親はどのように把握して行ったらよいのか?」というご質問を頂きました。
とても大切なテーマなので、今日は具体的なお子さんとのコミュニケーションの取り方について、一つのアイディアですが紹介させて頂きます。

幼稚園生とか小学校低学年くらいだと子どもは親に何でも話してくれているように思いますが、しかし案外言葉として出て来ない感情を子どもが抱え込んでいることがあるものです。
それは親に隠しているというよりも、上手く言葉に出来ないことが多いように思います。子どもは大人と違って、自分の心を客観視することが出来ません。ですから、心にある感情を言葉にして伝えるのは非常に難しいことなのです。
「何か心配なことは無い?」「困っていることは?」と言葉をかけることは良いことですが、そのようにして関心を持っていても結局把握することが出来ていない問題があった、ということは子育てにおいて良く起こることです。

子どもさんのカウンセリングの際に「エモーションカード」という道具を使うことがあります。
色々な感情、表情が描かれたカードがあって、それをゲーム感覚で使いながら子どもさんの素直な感情を引き出し、聴きとっていきます。
こういうことは、必ずしもそのような特別な道具が無くてもお家にある絵本で代用できます。

先程寝る前の娘と絵本を読んだので、その本を題材にして一緒に考えてみましょう。
「うみべのいえの犬 ホーマー」という本です。
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ゴールデンレトリバーでしょうか、ホーマーという可愛いワンちゃんが主人公。ホーマーのお気に入りの場所は海が見渡せる玄関前のポーチ。今日もホーマーがそこに寝そべっていると、仲間の犬たちが「遊びに行こう」と誘いにきますが「ぼくはいいよ」と答えます。
それから飼い主家族が海水浴や砂浜遊び、お花畑、買い物などに次々誘いにきますが、ホーマーは「ぼくはここにいるよ」と答えます。
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そして皆が外で楽しそうにしている様子をホーマーはじっとポーチから眺めているのです。
最後にホーマーは「だいじょうぶ ほしいものはみんなあるもの。ぼくにはみんながいるもの」と自分の満ち足りた心を現して絵本が終わります。
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私も先程はじめて読んだ本でしたが、単純ながらとても良いストーリーです。
本を読み終わったあと、お子さんにこんな質問が出来ますね。「ホーマーは色んな遊びに誘われたけど、○○ちゃんなら何が良かった?」、すると子どもさんは「海水浴!」などと答えるでしょう。
それでしばらく海水浴について会話を楽しむことができますね。そして次に「ホーマーはみんなが外で楽しく遊んでいる時に、一人でジッと見ていたんだね。なんでかな?どんな気持ちだったのかな?」という質問も出来ます。

例えば学校の休み時間、子どもさんがどのように過ごしているのか親としては気になる所です。お友達がいるのかどうか、寂しい思いをしていないのか、など。
でも親が心配になって「休み時間は一緒に遊ぶお友達いるの?」と直接聴いてしまうと、子どもに親の不安や緊張が伝わってかえってプレッシャーをかけてしまうかもしれません。子どもは緊張すると中々心にある本音を言葉に出来なくなってしまいます。
でも絵本の主人公を通してのやり取りだと、自然な会話の中でお子さんの気持ちを聴くことが出来ると思います。「絵本の主人公の気持ち」というワンクッションが、自分の心を客観視する助けになるのです。

また、上手く友達が作れなかったり、一人で居ることが多いお子さんに「ママもね、ホーマーみたいに一人で居るの悪くは無いと思うな〜。皆が楽しそうにしているのを一人でぼんやりホーマーみたいに眺めているの、ママは結構好きかな」などと話してあげると、絵本を通してお子さんの状況を肯定してあげることになるでしょう。
友達がいなくて一人でボッ〜とする時があっても、それはそれで悪くない過ごし方なんだと、子どもは安心することができます。そして不思議なことに、安心するとそういうタイミングで子どもからスッと本音が言葉になって現れてくるのです。

冒頭にも書きましたように、子どもにとって感情を言葉にするというのは思いのほか難しいことです。ですから、言葉によるコミュニケーションだけでは限界があります。感情、気持ちを共有することが子どもとのコミュニケーションにおいては非常に重要なことなのです。
それは本に限らず、遊びや歌や散歩など様々な事柄の中で出来ることです。が、私は絵本というのは子育てにおいて非常に有効な道具だと思っています。
ぜひ絵本を通して、お子さんの感情に触れ、お子さんの心を支援する、そんな子育てに挑戦してみて下さい!

川奈聖書教会はあなたの子育てを応援しています(^^)/
http://www.geocities.jp/kawanachurch/

posted by pastoryama at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする