2015年09月17日

質の良い「できなかった体験」を

子供の成長とは「できなかったことができるようになる」ことです。
自分の子供たち、また教会学校や子育てともとものお子さんたちの姿を拝見しながら、これまでできなかったことができるようになっていく成長を目の当たりにしているのですが、ここに一つ重要な気づきがあります。
子供の成長が「できなかったことができるようになる」ことであるとは、つまり「できるようになる」ためには「できなかった体験」が不可欠であるということなのです。

例えば、子供がお母さんから離れられるようになるという成長は、お母さんから離れられなかったという体験の中に生まれてきますし、お友達の輪の中に入れるようになるという成長は、入れなかった体験の中から生まれてきます。
「失敗は成長の母」と言いますが、正に「できなかった」という体験は「できるようになる」という成長を生み出すお母さんなのです。
ですから、子供の成長において「できない」「失敗する」という体験をたくさん積ませてあげることはとても大切なことです。

IMG_5500.JPG
手を引いてあげなければ登れなかった小室山の階段。いつの間にか、小さな子供さんの手を引いてあげるようなりました。娘たちの成長。

ここで一つ押さえておきたいことは「できない体験」の質の違いです。成長を生み出す「できない」と成長に繋がらない「できない」があることです。
しばしば子育てでやってしまうのですが「この子はできないのです」「こういうことが苦手なのです」と言って、親御さんが先回りして子供のできないを決めつけてしまい、子供自身の「できなかった体験」を取り上げてしまうことです。
これは成長を生み出す「できなかった体験」とは違います。「できなかった」ではなく「やらせなかった」だけなのです。
「やってできないこと」と、「やらせずにできないこと」との違いはあまりにも大きいものです。子供の主体性の中で「できない」「やらない」「やりたくない」を何度も何度も体験させてあげること。その繰り返しの中で、ある日突然「やってみようかな」「できるかな」「できた」という成長が生まれてきます。
そうやって自分が成長することを体験したお子さんは、段々できないことに挑戦する意欲や喜びを身に着けていきます。ですから、何度かやってできなかったこと・嫌がったことを、親御さんが「この子はできない。やらない」と決めつけて主体的な「できない体験」を取り上げないように気を付けて頂きたいのです。
質の良い「できなかった体験」「失敗体験」をたくさん積ませてあげることが子育てには重要です。

川奈聖書教会では「子育てともとも」「教会塾いっしょ」「教会ピアノ教室」「教会学校」と様々な子供たちとの関わりの機会を持っていますが、そこで子供たちに体験させてあげたいと思っていることは「成功体験」ではありません。
成功という結果は確かに起こるのですが、それを狙っているわけではありません。むしろ、良い失敗体験をたくさん積ませてあげられる場でありたいと願っています。
今の子供たちは、子供なりに色々なプレッシャーを背負って生きています。「上手くやらなければ」「成功しなければ」という類のプレッシャーです。どうしても失敗することを恐れ無難に生きることを選択してしまいます。結局それが子供の成長を阻害してしまうのです。

教会ではドンドン失敗して欲しいと思います。先生を困らせ、先生の期待を裏切り、上手くいかない体験を何度も何度も積んで欲しいのです。そこからどんなに素晴らしい人生が生み出されてくるでしょうか。
川奈聖書教会は子供たちが失敗して良い場所です。「出来なかった体験」をするための場所です。
ですから「やらせなかったできない体験」ではなく「できなかった」と子供たちが主体的に味わえるよい「できなかった体験」をたくさん積ませてあげる場所としてご活用ください。

あなたの子育てを応援している川奈聖書教会 牧師の山口でした。
http://www.geocities.jp/kawanachurch/


posted by pastoryama at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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