2013年11月02日

変えるのではなく、生かすこと

子育てにおいて、子どもの個性を正しく把握することは大切です。
ある精神科の医師からこんな話を聞いたことがあります。ある方が長い間心の病を抱え通院を続けていました。主治医は病を癒すことではなく、病を抱えている自分を受容していくようにと粘り強く関わっていました。
けれども、数年間通い続けてある時、その方は新進気鋭の若い名医の病院に転院していかれました。今の自分を受容することよりも、回復して別の自分に生まれ変わることを願ってのことでした。
そして、新しい主治医によってその方の病気は数ヵ月後に完全と言える程に治ったそうです。しかしその方は程無くして自死してしまわれた、という悲しい話しです。

このエピソードを絶対視して頂きたくは無いのですが、ただこのストーリーの中に一つの大切なメッセージが含まれていると私は思うのです。
直すこと、変わることだけが良いことだと思い過ぎると、それが時にその人の個性・人格を否定することに繋がってしまいます。
のんびりした子どもをテキパキした子どもに変えることはできません。もしそんなことが出来たとしたら、それは恐ろしいことです。別人に生まれ変わらせるという発想は厳しいようですが教育よりも、暴力に近いと思います。
教育とは、のんびりした子どもの個性を伸ばしながら、のんびりした性格がマイナスに出ないように援助することです。
例えばのんびりした性格の方は、一つ一つの行動に時間をかけますから丁寧で細部にまでこだわるという長所があります。一方で、のんびりした方は時間にせかされると失敗を連発する傾向があります。
ですから、のんびりの長所を見つけ伸ばしながら、慌てて失敗をする局面に陥らないように「事前に準備をすること」「余裕を持って行動すること」などの癖などをつけさせ短所をカバー出来るように促していく。これが教育です。

近年AD/HD(注意欠陥・多動性障害)という言葉を良く耳にされると思います。
極端に落ち着きが無かったり、身の回りの管理ができなかったり、それが怠慢ではなくやろうと思っても出来ない障害として備わっているというケースです。
やらなければと思っても出来ないお子さんに「○○をしなさい!」と怒鳴り続けることは、そのお子さんが「あなたはダメな人間だ」と言われ続けることに等しい行為です。このような関わりの問題は非常に大きいです。

けれども仮にAD/HDと診断され、「やらない」のではなく「出来ない」のだと分かるとどうでしょうか。
出来ないことをやらせることではなく、出来ないことをどのようにカバーしていくかを考えるでしょう。そしてしばしば、こうしたハンディキャップをお持ちのお子さんは一面において大変優れた特性を持っておられます。長所を伸ばし、短所はカバーする。それで良いのです。
長所と短所はお札の表裏。その子の個性を否定するのではなく、その子の個性の良い現れを発見し生かしていける生き方を援助すること。それとともに、マイナスに現れない生き方を援助すること。そうやって、その子の個性を変える(否定する)のではなく、生かすことを考えてあげられたら良いですね。安心して下さい。
ダメな子なんか絶対に居ません!

「家の子ダメだ」と思い詰めておられる方、出来ないことに怒り続けてしまっているという方、一人で悩まないで相談して下さい。教会はいつだってあなたの味方。あなたの力になります!

牧師とお話ししたい方は連絡下さい。もちろん教会ですから無料です。
44-1728 E-mail kawanachurch@ybb.ne.jp
礼拝はどなたでもお越しになることが出来ます。
日曜礼拝 AM10:30-12:00 火曜礼拝 PM7:00-8:00

posted by pastoryama at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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